外国人から見た日本の結婚式〜和装編〜

海外と日本では文化が違うのは当たり前ですが、結婚式でも文化の違いがかなりあるようです。外国では当たり前なのに日本では行わないことがあるように、その逆もあるでしょう。国際結婚をすると文化の違いを目の当たりにするかもしれません。大きな違いである和装についてご紹介します。

1.伝統的な神前式は外国人にも好評

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鎌倉の鶴岡八幡宮や明治神宮では外国人カップルの挙式が執り行われていることがあります。日本の神前式のスタイルが人気という表れです。神社や寺院で厳かな雰囲気の中、挙式を行うことは珍しいからです。

2.和装の美しさも人気

一般的には白無垢や色打掛を着ることが多いですが、実は他にも種類があります。和装の種類を見ていきましょう。

・白無垢

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表裏白一色で仕立てた和服です。白は神聖な汚れのない色として用いられています。厳格な雰囲気を持っています。ウェディングドレスが白色であることも似ているかもしれません。白無垢には同じ白色の綿帽子や角隠しをかぶります。

・打掛け

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色は様々ですが、結婚式では白以外の色打掛を選ぶ新婦さまが多いです。赤やピンク、紫や青、パステル系など種類も多く、華やかさを演出できます。本来は上に羽織るものとして用いられていました。頭には角隠しをつけます。

・十二単

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出典元:http://www.osaka-marufuku.com/goodsDetail22478.html

平安時代の10世紀から始まった文化です。宮中などの公の場所でハレの装いとして用いられてきました。12枚の着物を重ね着して、雅な雰囲気を演出できます。今でもお雛様の衣装で目にすることがあるかもしれません。

・黒引き振袖

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出典元:http://www.mikawa-jinjya.com/blog/?p=40696

最近の結婚式で人気のある衣装が黒引き振袖です。結婚式で用いられる白とは真反対の色で、喪服を連想しやすいのでは?と心配する方もいらっしゃるかもしれません。しかし、黒は他の色に染まらないことから、「結婚したらあなた以外の色には染まりません」という解釈もできるため、昔からおめでたいときに着られていた色なんですよ。江戸時代後期から昭和初期まで一般的に着られていた衣装で、和装の中でも袖の丈が長いのが特徴です。

3.お色直しで衣装が着替えられることが良い!

外国人から見ると、不思議に思われる文化の一つでもありますが、お色直しが何度もできることにメリットを感じている外国人も多いようです。
日本では定番過ぎて、驚かれる方が驚きですが、海外では主役である新郎新婦が席を外すなんてことは以ての外、という考えがあるようです。確かに日本でもお色直しに時間がかかりすぎるとゲストの不満の種にはなります。しかし、新婦さまの衣装替えはゲストの楽しみの一つでもありますよね。

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日本のお色直しは昔の結婚式から行われています。挙式では、これから嫁ぎ先の色に染まりますという意味から白い衣装を身に纏っています。披露宴では挙式を終えた後なので、婚家の色に染まるという意味から色打掛を着ていました。今では和装から洋装へ、洋装から洋装へのチェンジもあり、バリエーションも増えましたが、お色直しの文化自体は残っています。

おわりに

外国人から見た和装婚への印象はいかがだったでしょうか。
お色直しでどんな衣装を着るか新婦さまも選ぶ楽しみがありますが、海外ではウェディングドレス一枚なんですね。お色直し自体はゲストへのおもてなしの一つでもあるので、これからも続けてほしい文化です。

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