日本ではハードルが高い!?リスト・ド・マリアージュ

昔の日本は嫁入り道具がかなり多く、タンス、ミシン、鏡台、着物、寝具など新生活に必要なものを揃えてお嫁に行っていました。最近では旧家に嫁ぐ場合でなければ、昔のように一通りのものを揃えることはしなくなりました。しかし、親心で揃えたいという気持ちを無下にもできず、困っている新婦さまも多いようです。海外はリスト・ド・マリアージュというものを利用するそうです。

1.リスト・ド・マリアージュとは?

リストは一覧のこと、マリアージュは結婚のことで、直訳すると「結婚のためのリスト」という意味です。新生活に必要なものをふたりがリストアップしてお祝いを贈る人たちと共有するのです。ふたりは欲しいものが色々とあるけれど、自分たちから友人に「これが欲しい!」とはリクエストしにくいものです。また、友人たちも「他の人とお祝いが重なったらどうしよう」と贈り物を悩むでしょう。このリストがあれば、欲しいものと贈りたいものが一致するので、お互いに嬉しいですよね。日本ではこのような習慣がないため、贈り物はありがたいけれど、重なってしまったり、使い道に困ってしまったりという問題が生じてしまいます。

2.元々は紙のリストだった

リストアップの仕方は、新郎新婦がデパートや食器のお店に欲しいものリストを登録しておくところから始まります。披露宴の招待状にそのお店の登録商品を記載し、友人たちはそのお店に行って新郎新婦が欲しいものを購入して渡すという方法が一般的でした。

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出典元:https://www.kadolog.com/fr/liste-de-mariage/

現在は紙ではなく、web上で行うのが一般的になっています。欲しいものリストを登録し、披露宴の招待状にお店のアドレスなどの詳細を記載します。友人たちはネット注文し、支払いもweb上で済ませ、証明書を披露宴で持っていきます。新郎新婦は受け取るだけなんですね。

3.日本ではハードルが高い!?

フランスで始まったリスト・ド・マリアージュですが、現在ではアメリカやイギリス、イタリア、スペインなど欧米諸国では当たり前になっています。世界の定番も日本ではなかなか受け入れがたいようで、このようなシステムは聞きませんよね。その理由のひとつとして考えられるのはご祝儀という仕組みが残っていることです。現金でご祝儀をいただき、結婚式や新生活の費用に当てるというのが昔からの習わしで、今でも続いています。リスト・ド・マリアージュを取り入れるとしたら、パーティーや会費制披露宴、あるいは海外挙式や国際結婚でしょうか。ゲストの理解も必要ですが、贈り物が重なることがないので、お互いにとって嬉しい結果になりそうですね。

終わりに

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自分たちからお祝いをリクエストするという行為自体が年配の方には受け入れられないかもしれません。日本人らしい謙虚さを求められるとリスト・ド・マリアージュは難しいかもしれません。しかし、新居の造りも昔と異なっているので、新生活で必要なものも変化しています。いつか日本もリスト・ド・マリアージュを行う新郎新婦が増えてくるかもしれませんね。

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