チャペル式ならブーケトスやバージンロード、指輪交換など女性なら一度は憧れるであろうセレモニーが盛りだくさんです。最近は和婚も再ブームになっていますよね。和婚の儀式は昔ながらの伝統に則って行うため、趣があって良いのですが、難しいイメージはありませんか。
実は和婚の儀式もチャペル式と似たような意味を持っているのです。改めて知るとより和婚も魅力的に感じられるでしょう。
1.箸取りの儀
出典元:http://zexy.net/wedding/c_7770008365/blog/article/420818.html
和婚版ウェディングケーキ入刀のセレモニーが箸取りの儀です。
島台と呼ばれる板の上に盛りつけられている「蓬莱山」という饅頭や干菓子などを新郎新婦が幸せのお裾分けとしてゲストに振舞います。儀式としてはおふたりがそれぞれの箸で干菓子を別のお皿に乗せていきます。
元々は京都で公家の婚礼の際におこなれていた儀式です。ご両家、ご列席の皆様の繁栄と幸せを願って始められたものです。
ウェディングケーキに入刀に比べると、箸で干菓子を装うだけでは寂しいかもしれませんね。その場合は大きなお饅頭(中には小さな饅頭が入っている)を用意してもらい、お饅頭に入刀するといった演出も可能です。
奥ゆかしさも和婚の魅力の一つでもあるので、和婚の際は是非取り入れてみたい儀式の一つです。
2.扇渡しの儀
和婚版のブーケプルズです。新婦さまは扇と数本の赤い色を持っています。独身女性に糸を引いてもらい、見事運命の赤い糸が当たった人には挙式で使われた「扇」をプレゼントするというものです。扇は末広とも呼ばれ、縁起物の一つなので、幸せのお裾分けにはぴったりの儀式ですよ。
3.紅差しの儀
和婚版のベールダウンです。母親が娘の幸せを願って紅を差すセレモニーです。神前式や披露宴の入場の時に行うベールダウンのようなものです。
真っ赤な口紅は魔除けの意味があり、無業息災や幸せを祈る意味ために用いられていました。その名残で母が娘を思う気持ちを表しています。
4.鏡開き
出典元:http://www.mikawa-jinjya.com/blog/?p=41427
洋装の披露宴ではお色直しの後、キャンドルサービスをすることが多いですが、和婚のときは鏡開きが素敵ですよ。鏡は円満、開くは末広がりで縁起がよく、お祝いごとの時に鏡開きは昔からよく行われています。
大きな樽で行うと迫力はあるのですが、ゲスト全員が見える位置にいるわけではありません。ゲストの皆様に見てもらうため、キャンドルサービスのように各卓でミニ鏡開きを行うのはいかがでしょう。樽の中にはお酒ではなく、お菓子やプレゼントになるような小物を入れておくのも良いかもしれませんよ。
おわりに
和婚のセレモニーはいかがでしたか。洋装の時と同じような意味を持つ儀式がいくつもあるので、和婚でも憧れのセレモニーは実現可能ですよ。奥ゆかしくおしとやかな儀式ですが、和婚らしく素敵な伝統です。