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ウェディングドレスを選ぶ際、サイズやシルエットに注目する新婦さまは多いのではないでしょうか。挙式や披露宴は会場によって明るさや雰囲気が異なります。ウェディングドレスの見え方も変わってきます。どんな印象のを持たれるか、生地によっても変わってきます。王道の高級素材、シルクのドレスについてご紹介します。
1.シルクとはどのようなもの?
洋服でも高級素材として知られるシルク(絹)は、ウェディングドレスでも殿堂入りの人気を誇る生地です。生地の表面に綺麗な光沢があり、ウェディングドレスの他にはイブニングドレスや舞台衣装など光が当たるところで特に映える素材です。
2.シルクはどうやって作られるの?
シルクは蛾の幼虫である蚕の繭から作られる繊維です。蚕は幼虫から成虫になる時に繭を作り、その中で過ごすのです。自分の身を守る殻である繭は乾燥しすぎず、多湿にならず、適温を保つことができる優れものです。太陽の紫外線からも身体を守ることができます。昔から日本では養蚕業が広く各地域で行われていました。今でも集落では昔ながらの方法で養蚕業が行われています。
その繭を利用して繊維にしたものが、シルク(絹)と呼ばれるものです。
3.シルクの特徴
●貴重な天然素材
天然繊維であるため、化学繊維よりも人間の肌に馴染みやすいのが特徴です。静電気を起こすこともありませんし、紫外線やホコリから身を守ってくれます。下着などの直接肌に身につけるものには最適な素材です。
●なめらかで光沢がある
シルクの最大の特徴はやはり生地の美しさでしょう。真珠のような光沢があり、生地が軽く、肌とも相性が良いです。なめらかな肌触りは人間の皮膚と同じタンパク質成分が含まれているためです。
●吸湿性、保湿性、放湿性に優れている
綿の1.5倍も吸湿性、放湿性がある素材だと言われています。夏は汗をかいてもさらっとしていて、冬は断熱効果によって暖かく保たれます。
4.シルクの欠点
●黄ばみやすい
紫外線から身を守ってくれる素材ですが、紫外線カットではなく、紫外線を生地で吸収します。そのため、日光に当たったり、時間の経過によって黄色く変化してしまいやすいという欠点があります。
●摩擦に弱い
繊維の一本一本が細く、きめが細かいため、織ると美しくなります。しかし、その反面、デリケートな素材でもあります。摩擦によって毛羽ちやすい繊維でもあります。
5.シルクの種類
ウェディングドレスで実際に使われるシルクの種類には以下のようなものがあります。
・ミカドシルク
・シルクサテン
・シルクシャンタン
・シルクオーガンジー
終わりに
ウェディングドレスの生地で代表的な「シルク」についてご紹介しました。華やかな印象を出したい時にはぴったりの素材です。